(H30年4月15日)
製品および工法(その1)
前回まで「地盤と基礎を考える」からさらに、「地盤」及び「基礎」について細分化して
考えてみました。その延長において、「杭」がテーマとして浮上します。
ここでは、「コンクリートパイル」に関する製品および工法について論じます。
まず、既製コンクリート杭の種類を理解する必要があります。
- PHC (PHC杭、ST杭、節付きPHC杭、高強度PHC杭、高強度節付きPHC杭)
- PRC (PRC杭、節付きPRC杭、高強度PRC杭)
- SC (SC杭、高強度SC杭)
- その他 (RC杭 ほか)
に分類される。製品としては
・遠心力高強度プレストレスコンクリート杭又はこれに類する杭 → (1) に該当
・遠心力鉄筋コンクリート杭 → (2) に該当
・外殻鋼管付きコンクリート杭 → (3) に該当
国土交通省告示第1113号は、平成17年7月21日付(国土交通省告示第690号)で一部
改正されております。その内容は、以下のとおりです。
告示第1113号第八第三号の外殻鋼管付きコンクリート杭(SC杭)
告示第1113号第八第五号の遠心力高強度プレストレスコンクリート杭(PHC杭)
(JIS A 5373-2010 付属書E プレストレスコンクリート杭に適合するもの)
については、コンクリートの長期許容応力度が、設計基準強度(F値)×1/4を1/3.5に
短期は長期の2倍に改定されています。
コンクリートの設計基準強度は80N/㎟以上と定められ、杭メーカーのJIS認定工場の
品質管理上、問題がないとして上限値が設けられていない。
従って、F=105N/㎟、F=123N/㎟などのコンクリートについても、性能を証明できる
資料を示すことが出来れば、法律上は(任意)の評定を必要としないのです。
しかしながら、様々な「データ改ざん」等を鑑み、杭メーカーは性能を評価する手段と
して性能評定機関で「任意評定を取得する」性善説の対応となっています。
(H30年4月25日)
製品および工法(その2)
「杭メーカー各社」は、一般社団法人 コンクリートパイル建設技術協会 なる組織を
持ち、既製コンクリート杭の設計・施工技術について総合的に調査・研究等を実施して
いる社団法人となっています。
所管は「内閣府」です。旧所管は、国土交通省大臣官房技術調査課(土木技術関係)と
国土交通省住宅局建築指導課(建築技術関係)となっています。
平成17(2005)年10月にJIS制度が変更され、全ての杭製品に関してJIS (Ⅰ類またはⅡ類)を取得する事が可能となり、JIS認定を取得している工場製品はJIS番号を表示しています。
杭の施工法について、建築分野では旧建築基準法第38条に基づく大臣認定工法が、国土
交通省住宅局建築指導課長の「事務連絡書」により失効している効力を適用可能として
おります。「認定・評定番号 / 性能評価番号」には一般財団法人日本建築センターの評定
番号を表示となっています。
当然のことですが、建築基準法施行規則第1条の3第1項の規定による大臣認定または
その他の性能評価を取得している工法は、「認定番号」または「評定番号」の表示です。
土木分野では、平成24年3月に「道路示方書」が改定され、その中に既製コンクリート杭のプレボーリング杭工法が示され「COPITA型プレボーリング杭工法」として記載がありますのでご参照下さい。なお、この工法は「コピタ」と「土木研究所」の共同実験の結果を参考に施工仕様や管理手法を定めています。従って、この工法は「コピタ」が求める
一定の基準をクリアした登録会社のみの施工が可能となるものです。
(H30年5月05日)
杭工法(その3)
工法分類について、考えてみますと「パイルメーカー」の各種の新しい工法が開発
され、既製コンクリート杭の品種も多くなり、製品と工法の組合せた杭の施工法は
多岐にわたっています。ひとつの工法でも「摩擦杭」から「高支持力杭」までの範囲で
用いられものもあります。支持力特性や施工の分類では輻輳もあり混乱を招きます。
既製コンクリート杭の施工法を分類いたしますと、下記となります。
【打込み杭工法】- 打撃(直打ち)工法
└ プレボーリング併用打撃工法
【埋め込み杭工法】-プレボーリング工法
- 中掘り工法
└ 回転工法
【プレボーリング工法】-プレボーリング最終打撃工法
-土木用プレボーリング杭工法
-プレボーリング根固め工法
-プレボーリング拡大根固め工法
【中掘り工法】-中掘り打撃工法
-中掘り根固め工法
-中掘り拡大根固め工法
【回転工法】-回転根固め工法
(H30年5月15日)
杭工法(その4)
前回の「杭の施工法の分類」から具体的な工法名を下記に列挙します。
【打撃(直打ち)工法】【プレボーリング併用打撃工法】-「コピタ会員各社」
【プレボーリング最終打撃工法】-「ニーディング工法」
【土木用プレボーリング杭工法】-「コピタ型プレボーリング杭工法」
【プレボーリング根固め工法】- セメントミルク工法 : 「コピタ会員各社」
-「BFK工法」
-「FP-BESTEX工法」
-「HF工法」
-「MFC工法」
-「NEWMAG工法」
-「NEWスーパーFK工法」
-「スーパーFK工法」
-「ジオミキシングトップ(GMTOP)工法」
-「セリファーFK工法」
(H30年5月25日)
杭工法(その5)
前回に続き「杭の施工法の分類」から具体的な工法名を下記に列挙します。
【プレボーリング拡大根固め工法】-「BASIC工法」
-「BESTEX工法」
-「BRB工法」
-「BSS工法」
-「F.I.工法」
-「H・B・M(ハイビーエム)工法」
-「HI-BEX工法」
-「HiFB工法」
-「Hybridニーディング工法」
-「HybridニーディングⅡ工法」
-「Hyper-MEGA工法(標準型)」
-「Hyper-MEGA工法(膨張型)」
-「Hyper-ストレート工法」
-「Hyper-ストレート工法(粘土質地盤)」
-「MAGNUM-BASIC工法」
-「MRX工法」
-「MRXX工法」
-「MIRX工法」
-「MY(マイ)ベスト工法」
-「RODEX工法」
-「SUPERニーディング工法」
-「TBSR工法」
-「ケムン工法」
-「ジーロック工法」
※圧倒的に「この施工法」にメーカーが集中しています。
杭先端支持力係数αの数値の最大はα= 880であり、α= 858とかの杭工法にの違いよる
「α倍競争」の様相を呈しています。
また、最近では「杭先端のN値確認」を電流計のトルク値ではなく、先端ロッドに「標準貫入試験装置」を組み込んでN値を確認し、土質試料から先端支持層の確実な確認を行う施工法もあります。
(H30年6月05日)
杭工法(その6)
前回に続き「杭の施工法の分類」から具体的な工法名を下記に列挙します。
【中掘り打撃工法】-「コピタ会員各社」
【中掘り根固め工法】-「コピタ会員各社」
【中掘り拡大根固め工法】-「CMJ工法」
-「DANK工法」
-「Hyper-NAKS工法」
-「Hyper-NAKSⅡ工法」
-「KDES工法」
-「NAKS工法」
-「New-STJ工法」
-「New-STJⅡ工法」
-「STJ工法」
-「SUPER DANK工法」
-「TAIP工法」
※「この施工法」にもメーカーが集中しています。
その他として、負の摩擦力を低減する杭 → コンクリートSL杭
無溶接継手工法では、杭継手の低減なしでメーカーの開発がどんどん進んでいます。
ペアリングジョイント : 略称 PJ
トリプルプレートジョイント : 略称 T・P・JOINT