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学び(連載)

黄色本 2020 年版改訂-2

(R2年12月25日)

黄色本 2020 年版の改訂 (その2)

黄色本 2020 年版の改訂(その2)

我が国の政治での施策についての論評は差し控えますが、真面目にやればやるほど

馬鹿らしく思えることが多々あります。

元1級建築士の耐震偽装を恨むことより、日々研鑽し、日進月歩の技術進歩に真摯に

取り組み建築基準法の構造安全性に対する信頼を少しずつ取り戻して社会評価を受けて

世の中に出来る貢献で、ライフワークとして人生観の中へ据えられるよう心したい。

名古屋工業大学の市之瀬敏勝先生の言葉を借りますと、「人間は間違える動物である」

そして「欲望のかたまり」である。だからこそ、各種の検定・考査において欲望から

墓穴を掘るとまで言われて、妙に納得するものがあります。

改めて5年ぶりにリニューアルされて発行された「黄色本2020年版・第1版第2刷」を

手に取って初めて見た印象は、10月26日に第1刷とあり11月9日で第2刷とは・・・。

また、全国の実務者からの「印字ミス・齟齬」で修正を余儀なくされるはずである。

また、黒傍線部の今回の改訂により「新たに変更された部分」の内容を見てずいぶん

あちこち文面に手を加えている・・・大変だな。です。

11月中旬に地元の書店で入手した「黄色本2020年版」2冊、重さにして約4kgあります。

R2年11月は、この2冊のうち1冊を裁断し校閲しやすい形式にして2015年版と全容に

ついて、798ページを1行1句調べ上げたのです。今年の当方行事も全て終了しており

時間の許す限り細部の記述内容の照査であり、諸行無常の修行の様相を呈していました。

いずれまた、「正誤表」なるものが印刷物として出される。

早速、第2刷でも「印字ミス」です。P-673の27行目(付1.3-27式)が正しい。

P-716の付図1.4-5は、何故か同じものが2面追記されている・・・いずれ「正誤」か。

一冊の本を出版する苦労は、協力させて頂いた京都の上野嘉久先生の「実務から見た・・・」にてよく存じており、「出版社」とのゲラのやり取りに2年はかかります。日々の照査中にまたインターネット上の日本建築防災協会のHPに次から次に「正誤」が公表されると

なると溜息です。もっと、真摯に取り組んで頂きたいのが読者の総意です。

印刷会社に急がせた理由があっても、編集の責任として「正誤の連鎖」では心もとない。どの程度、表現をより判りやすくすることなったか・・・そこが読者の注目の的である。

 

 

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